肝っ玉オカン道

私が私の肝っ玉オカンになって私を育てていく記録

絞り出した愛を込めて花束を

こんにちは。

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この「おたふく」を見つけたコボちゃんが「わぁ!ママだねぇ〜」って言ったんですけど。

去年の秋頃には、石原さとみが表紙の雑誌を見て「ママみたいねぇ〜」と言ってくれたはずなのに。息子よ😭

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kimottamamama.hatenablog.com

こちらの続きです。

先生のレッスンが、それはそれはそれは摩訶不思議で。

 

「まーまーまーまーまーまーまーまーま」とか、母音で歌うとか、ピンポン球を口に入れて歌うとか、そういういわゆるボイストレーニング的なものは一切無いんです。

歌う時に、私が使えていない筋肉に当たりをつけて、そこを使えるイメージを伝えられ、そのイメージワークをしながら歌う!というもの。分かる?

 

例えば、アンジェラアキの「手紙」なら。「タイタニック号の穂先に立ってると、だんだんその柵が上に上がってくる、その柵の上に辛子明太子が乗っかってて、そこにもたれるイメージ!」とか。(そんなことしたら明太子で服汚れるやんか!)

LADY・GAGAの「BORN THIS WAY」なら。「大きな大きな牛の乳首にぶら下がって乳搾りするイメージ!」とか。

 

最初は、「なんで?」が先立って歌に集中できなかったんですけどねぇ。
とはいえ、なんだか面白くてレッスンに通い始めました。

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ある時、よくカラオケで歌うSuperflyの「愛を込めて花束を」を課題曲にしました。

これ。 


Superfly - 愛をこめて花束を

高音の時、喉がギュッと詰まる感じがあって気持ち悪くて。だけど好きな歌ではあるので「気持ちよく」歌えるようになりたかったんです。

まず、いつものように歌ってみましたら「大きな花束を自分で抱えて、相手に強くぶつけてる感じですね」と。
確かに〜!って感じでした。とにかくお腹に力を入れて歌う事しかできない、私。

 

では、大きな大きな求肥のお餅が頭の上にあって、そのお餅の底を絞って絞って、下に降ろしてくるイメージで歌ってみましょうと。(ね?摩訶不思議でしょ?)

 

だけど、お餅を絞りながら絞り下げて下げて「愛を込めて花束を」歌っていると、ふと涙がこみ上げてきました。
高音が当たってなかったり、声量も大したことない。だけど、なんかしらんけど、めちゃくちゃいい「愛を込めて花束を」になったんです。

と言って、別に感情がこもってるとかは無いんですよ。だって餅絞りながら歌ってるだけやから。やけど、良くて良くて泣きそうになってくる。

 

これが多分、適切な筋肉を動かしながら歌うことの効果なんですよね。
歌に感情が乗るというよりは、自分の歌声を聴いて内なる感情が引き出される、という方が合ってたかも。歌い手と同時に、聴き手としての生々しい体験をしました。

歌い終わったら息切れする程に疲労してたけど、今の何だったんだろう?という「こんなのはじめて!」(懐かしのカホコです)でした。

 

後から録音を聴き返してみたら、やっぱり高音出てないし、声がヨレヨレなところも多々あるけど。だけど胸がドキドキして、息が苦しくなる。切なくて、愛しくて抱きしめたくなる歌声なんですよね。

私がずーっと求めていた「歌」って、この先にもしかしたらあるんじゃないか?って思いました。

ある意味、歌のレッスンではなくてカウンセリングに通ってる気分です。
また書きます。 

 

肝っ玉オカン道は続く。