肝っ玉オカン道

私が私の肝っ玉オカンになって私を育てていく記録

②趣味 考え事の友達

この続き。

 

kimottamamama.hatenablog.com

 

いわゆる幼稚園のママ友さんとしか交流はなく、いや交流というほどのコミュニケーションもない感じの日々。

 

なんかおもろい場が無いかなぁと思って参加したのが「実現リモコンZをやってみようぜの会」でした。(実現リモコンZ会 - sunny funny bunny)これが行って大正解の、とても楽しい時間でした。

何が楽しかったのかというと、まずは自己紹介(名前、性別、住んでる場所、家族構成、出身地とか国勢調査で聞かれるようなこと)を話すことなし。

いきなり、日頃なに考えて生きてるかとか、どんなこと思ってるのかという自己紹介から始まるわけです。まずそれにめっちゃ痺れた。あー、これこれって。

帰り道、参加してた大学生の女の子ととっても気が合ってランチ行って、絵画の個展行ってお茶して帰って来たんやけど、隠れ人見知りの私にしては衝撃的な心の開き具合だったわけで。

年代も生活の環境も日常も住んでる場所も全然違うのに、話が止まらない。

 

彼女もいわゆる「趣味 考え事」の人なんだと思いました。同じ趣味の人って、こんなに属性が違っても話尽きないんだぁという感動すら覚えましたyo!

 

そいや前に観たDaiGoさんの心理学動画で、人が帰属意識やら親近感を得られる会話ランキングという話があって。確かその1位は、「人生観・世界観」だったような気がします。(動画、探したけれど見つからないのに♪)

 

とにかく、日常のどうでもいい話とか、子供の話とか、愚痴とかじゃなくて、「私の話」ができた、そして聴けたあの時間が、本当に嬉しくてたまらなかったんですよね。

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そして、一緒に行った個展というのが、井上直久さんの個展でした。

Naohisa INOUE 井上直久 (@iblard_INOUE) on Twitter

井上さんの絵は、耳をすませばという映画の中にも使われているらしくて、知ってる人もいるんじゃないかな?私は知らなかったんやけど、その大学生の彼女に教えてもらって画像検索したら、とても不思議な世界観で、色使いが綺麗で、一目見て惹き込まれました。

会場では井上さんがライブペイントもされてて、それがあまりにも気さくに喋りながら書いてくださるんですよねー。

 

バリバリの関西弁で、佇まいは近所のおっちゃんみたいでね、高畑勲さんや宮崎駿さんと一緒に作品を創った時のことを中心に話してくださいました。身近に音楽があって、好きな絵を面白い人たちと一緒に描いてて、なんて楽しそうな日々なんだろうかと思いました。

 

そのエピソードの中で、井上さんが宮崎さんと一緒にお仕事をすることになったきっかけを話してくださったんですよ。

高校の美術教師として働いていた井上さんが、退職して初めて東京で個展を開くという時に、宮崎さんに案内のハガキを送ったそうです。会ったことないけど。共通の友人がいるわけではないけど。ナウシカの原作を読んでたから、きっと宮崎さんは僕の世界観に共感してくれるやろうと思って送ったそうです。そうしたら、宮崎さんが個展に来て意気投合したそうです。

 

これって普通に聞こえるかもしれへんけど、なかなか出来ないよねぇ。宮崎駿さんはもうその頃すでに有名人やし、面識ないのにハガキ送っても見てくれるなんて思わないから、きっと私なら送らないんじゃないかなぁ。世界の違う人として考えてしまう。

だけど送ってみたら。たまたま宮崎駿さんは高畑勲さんに勧められて、以前に井上さんの絵本を読んだことがあるらしくて、そのハガキが目に留まったらしい。結果的に偶然なのか必然なのか分からないけど。

でも、井上さんの素直さと行動力があったから2人の縁を繋いだわけですよね。そして、認められたい!とか、一緒に仕事したい!とかいう見返りを求めるような気持ちじゃなかったんやと思うんですよ。きっと共感しあえるんじゃないか?という純粋に人間として繋がり合いたい欲求やったように感じました。

 

もしかしたら私の人生でも、素直な気持ちを抑え込んだり、結果を勝手に先取り予想して行動しなかったことで、実を結ばなかったご縁みたいなものが山ほどあるのではないのだろうか。特に、素直な気持ち(直観というのか)を咄嗟に抑え込んでしまうこと山の如しな私としては、なんだかとてもいい話を聞いたなぁと思いましたよ。

 

最後に、ピノコへのお土産に井上さんの絵本にサインをしてもらいました。

 

星をかった日

星をかった日

 

えへ♡

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つづく。