ひがんでた、愛しきわたし
このひと月、ふた月はなんだかとても濃厚で、上がったり下がったりしてました。
特に九月入ってからは、強烈な孤独感に囚われていて、
そのお陰で映画を観まくって、人生の一本に出会えたり(また記事にします)、
本棚整理して「俺はまだ本気出してないだけ」を再読して泣き腫らしたり(読みたい人貸すよ)、
友達の何気ない一言がめちゃくちゃ刺さりまくって、それを受けとる私の感性っていいなぁって思ったり、
今まで避けていたはずの孤独って、実は豊かだなぁと思ったりして。
とにかく孤独という名の自己完結な遊びに浸っていました。(そこそこ鬱屈とはしてた)
ピノ子のお土産のどんぐり
*********************************************************
私ね、ひがんでたんですよ。
毎度お馴染み、「輪に入れないコンプレックス」が作動していました。
輪に入れてる(ようにみえる)人の言葉にすごく苛立ってた。
いつも人が集まって人に囲まれて幸せそうなあなたが、こんなに孤独な私に言いたいことだけ言って、それは優しさという名の正義だよ、私にとっては攻撃だよ。
と、思ってました。
んで、関わらないようにしたり、避けたりして、余計心をチクチクしてたんやけど。
私、羨ましくて、ひがんでたんだわ!
って気がついたら、めちゃくちゃ楽になった。
それまでこだわっていた色々が、腰抜かす程、どーーでも良くなった。
んで、ひがんでいたなんて、
私はなんてカッコ悪くて、
そしてなんて可愛い奴なんだぁぁぁぁ〜
と、愛しさが溢れ出てきました。
*********************************************************
この気づきの少し前、
お友達でタロット読みの川澄さや花ちゃん(a life with the tarot)がタロットを読んでくれたんですよ。
ソードの⑩
さや花ちゃんがこれ見て、
「やっちゃん、それめっちゃ痛い!痛い!って言ってるよ。今すごく傷ついてるよ。その気持ちをまずは認めてあげて。やっちゃん充分頑張ってるよ。」
と。それがやたらと響いてね。
胸がチクチクして、いつまでも気になってる、繊細すぎる自分を心のどこかで責めていたから、余計傷だらけになっちゃってたわ。
*********************************************************
ただ、悲しかったみたい。
ただ、寂しかったみたい。
ただ、羨ましかったみたい。
ただただ傷ついていた私を、最初に認めてあげれば良かったよ。
拗らせてる時は大概、私の中の何かを否定してる時。
それが何なのか分かるまでには、時には少し時間がかかるけど、
自分の中にあるもう要らないルールに気がついたり、古い傷を見つめたり、自分の行いを反省したり、他者を見て自己を客観視したり。
一生懸命前に進もうともがきながら、それは濃密な自分と向き合う時間だったから、
それはそれで良かったとしよう。
*********************************************************
最後に、今ちょうど響きすぎている茨木のり子さんの詩を忘備で。
愚かで愛しき私へ。
自分の感受性くらい
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを 近親のせいにはするななにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい 自分で守ればかものよ
肝っ玉オカン道は続く